彼は、武将であると同時に、茶人であり、遠州流茶道の開祖としても知られる人物です。
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茶室「梢風庵」
庭園美の追求には不可欠な茶道の理解
江戸前期の武将に、小堀遠州(こぼりえんしゅう:1579-1647)と言う人物がいました。

本名は、政一(まさかず)、号は、宗甫・孤篷庵(こほうあん)と言いました。
彼は古田織部(ふるたおりべ:1544-1615 安土桃山時代の武将・茶人)の高弟であり、織部の茶の湯を通した芸術上の理解者であったと言われています。
茶器の鑑定を行う傍ら、国焼きの製作指導と改良に努めました
また、遠州は造園家としても手腕を発揮し、江戸城・御所などの作事にあたり、茶室や庭園を造りました。
なぜ、彼が、傑出した多くの庭を作ることができ、江戸初期を代表する作庭家と言われるほどになったのかを考えるとき、茶の湯とのつながりは切り離すことはできません。
茶庭の設計・施工に際し、特に一般的な茶儀、茶庭の構成、茶会の順序などを理解することは必要不可欠のものだからです。

弊社社屋の一角に茶室「梢風庵」を設けたのはそのためです。
茶の湯の点前だけではなく、露地(茶室に付属した庭)の意義、露地の在り方、席入り、露地作法など茶会の順序全般 を認識することにより、日本文化の茶道とそれにつながる庭園の奥底の美を理解することが、作庭の上で非常に重要だからです。

私たちが「庭づくり」を依頼された時、ほとんどの場合はすでに建物は完成していて『建物ができあがったので庭を作って欲しい』という依頼が多いのですが、建物の設計・施工時に相談していただければ、建物と庭との調和の取れた美しい庭を作ることが可能です。
弊社の茶室建築は自社の設計・施工により理想的な形で仕上げることができました。
ここでは、定期的に社員研修の茶会を行い、また近隣地域の茶道愛好会の皆さまにも利用していただけるように開放しています。
どなた様もお気軽にお立ち寄りくだされば幸いです。